魔の2歳児との日々の戦い
息子君2歳は、いつしか魔の2歳児「暴君」と呼ばれるようになり、日々
- 海老ぞり
- かかと落とし乱れうち
- 猫パンチ
等を父親君に浴びせていた。父親君はそんな息子君の技をすべて受け切るというプロレス魂を見せつけてはいたが、HPは半分くらいまで減少していた。
呪文の習得
そんなある日、会社の帰りにふらっとアイーダという名の居酒屋に入ると、老魔法使いのばあさんが一人カウンターで飲んでいた。父親くんはそのばあさんの隣に座った。
ばあさん:「あんた、すごい傷だね。これは「暴君」の仕業だね。わかるさ。私も70年前そうだったからね。ひっひっひ。そんな時のとっておきの呪文があるんだよ。教えてあげようか」
父親君:「教えてくれませんか。」
と、父親君は秘密の呪文を教わった。もちろんばあさんの飲み代と引き換えだったことは言うまでもない。
帰宅⇒呪文発動
そうして家に帰ると、
息子君:ととー。おかえりー。あそぼー。
と天使が出迎えてくれた。あまりにも天使だったため、今日はすんなり寝てくれるかなあと淡い期待があった。が現実はそう甘くなく、夕飯⇒風呂⇒遊び⇒眠くなるという過程のなか、段々と息子君2歳は「暴君」の顔を出し始めていた。そして、本当に眠くなり、「暴君」モードとなった息子君。得意の3つの必殺技を発動し始めた。そこで父親君「あれしかない。」とばあさんに教わった呪文を発動する。
父親君は アストロンを となえた!「ぱらぱらぱらっ」(効果音のつもり)
父親君の からだがてつのかたまりに なった!
父親君は てつのかたまりに なっている!
息子君は 海老ぞりをくりだした!
父親君の からだはてつのかたまりとなり なにものも うけつけない!
息子君は かかとおとしをくりだした!
父親君の からだはてつのかたまりとなり なにものも うけつけない!
息子君は ねこぱんちをくりだした!
父親君の からだはてつのかたまりとなり なにものも うけつけない!
息子君は ねむくなってきた!
父親君の アストロンが とけた!
息子君は ぼーっとしている
父親君は ラリホーをとなえた!「ぱらぱらぱらっ」息子君をねむらせた
そして伝説へ?
戦闘が終わるとそこには、超絶かわいい天使が「くーくー」いびきをかきながら、お尻を突き出して、すやすやと眠っていた。父親君はその口がとんがったかわいい寝顔を見ながら、今日も楽しい一日だったなあとひとり微笑むのだった。
おしまい。
あっちなみに、アストロンを使うには体に肉を多めにつけることがポイントです。
筋トレし過ぎのマッチョは子供の方がけがしてしまうかもなので、私の様に体脂肪率25%以上肉を蓄えましょう。