私のまわりもそうだが、今まで多くの日本人が、人生のほとんどを「仕事」で埋め尽くしてきた。
その「仕事」すごろくのなかで、予定調和的に出世していきゴールを迎えることが出来た。みんなに分けられる果実があった時代が確かにあった。
しかし、今はその果実が少ない。あるいは一部の人のみに多く与えられるようになってしまった。
その結果、多くの人が出世出来ない。「会社」というすごろくゲームで勝てるのはほんの一握りの人間となった。
しかし、「仕事」というゲームに負けた人は「人生」まで負けてしまうのであろうか。
そんなことはない。人生は「仕事」以外にも輝けるところが沢山ある。
仕事以外のことも充実させることで、仕事でのくすぶりを受け入れることが出来るようになる。
今まで知らなかった新しいことを経験することも出来るし、その経験を仕事に生かすことも可能だ。
元々、出世なんてものは、ある程度の実力があれば、あとは、運の要素が強いもの。
そんなものに一喜一憂するのではなく、自分がどう生きるかを考える方が良い。
生き方を考えるためには、まず、朝から晩まで「仕事」で埋め尽くされたスケジュールの中に、絶対に動かさないというルールで「家庭」の時間を「仕事」と同じ優先度合いで入れる。
例えば18時以降は家庭の時間というルールにすれば、人生の1/4を仕事以外のことに使えることになる。
家族がいる人であれば、1/4を家族と過ごすことが出来るようになる。そういう人生の方が幸せに私は思える。