私も拝読させていただいている「脱社畜ブログ」をはじめ、「残業」については多くの論客が取り上げているテーマで、残業不要・必要という単純な切り口だけでなく、様々な視点から喧々諤々議論がなされている。そういった論客達の議論はその人達のブログを見ていただくとして、私の残業についての考え方を述べたいと思う。が、色々思うところがあり、数回の連載になってしまうかもしれない。
私は、残業が共働きを阻害する一番の要因であり、そもそも無駄な残業で日本の労働力が無駄に使われ、結果国が弱体化する原因となっていると考え、残業しないことを決めて、ノー残業を実践している。
と偉そうに言っているが、若い頃は、土日出勤含め、月に80〜100時間超の残業をしていた。当時は自分が相当働いている気がして何かハイになっていたと今は思う。夜中仕事が終わってから飲みに行ったり、何を思ったのか、5キロ先の自分のアパートまで歩いて帰って夜中の2時なんてことをよくやっていた。元気もありました。
で、ハイになっていた残業時間にそもそも何をしていたのか思い起こすと、
- 「とりあえず飯でもいくか。」と夕飯を食べに行く。
- 疲れから、夕飯後眠くなり少し休む
- 昼間に出来なかった作業を休み休みひたすらこなす。
- なかなか作業がはかどらないまま、夜中となりひとまず帰宅する。
とこんな感じのことしか思い出せない。で、周囲の残業している人々は、
- 段々テンションが上がり大きな声でしゃべる人間が出てくる。
- あちこちで時間無制限の井戸端会議が行われている。
というように同じく、たいしたことはしていないと思う。
で、残業時間は、作業と仕事以外の無駄な時間(夕飯、井戸端会議)で構成されていると仮定すると、残業を減らすためには、不必要な作業を減らし、時間内に作業する時間を確保し、必要な作業を効率よくこなすことが重要という単純な話になる。
どうやって残業を減らすか、私が実践していることを以下にまとめる。
①不必要な作業を減らす
・社内資料に時間をかけない。
・上司の単なる思いつき程度のレベルの低い指示は受けてもやらない。
③本当に意味のある作業を処理する時間を確保する
・自分が発言しない会議には出ない。
・会議に出るときは、自分で前もってキーマンと内容について確認しておく
・それでも無駄な会議に出ないといけないときは、内職する。
②本当に意味のある作業を効率的に進める
・休養充分の頭で考える(要するに残業しないってこと。)
要は、①と②を実践すれば、③はおのずとついてくるということ。
ただし、今の多くの会社文化では、こういう割り切った事をすると、上の人間に目を付けられ、人事評価が下がる危険性が高くなる。また、残業時間の井戸端会議で勝手に話が進んでしまうこともよく起こるので、注意が必要だ。
今思えばなんであんなに無駄に残業していたのだろうと後悔している。その時間を読書など他のことに当てていればといつも交換している。時間はなによりも大切なもの。残業により、多くの人のその貴重な時間が奪われているのは、日本にとって大きなマイナスだ。